簡単な答え
外国人旅行者にとって唯一押さえるべきアプリは滴滴出行(Didi)——中国版 Uber とも言える配車プラットフォームで、外国人でも使えます。パスポートで登録し、国際版アプリでは海外発行カードで支払うか、Alipay に乗車料金を請求させることができます。フォールバックはメーター制タクシー。一部都市の初乗りは CNY 13〜16で、メーターを切ろうとしない車には乗らないこと。筆者は上海で毎週 Didi を使っており、このガイドでは自宅で 10 分で済む設定を解説します。事前設定が空港での最悪の体験を防いでくれます。
2026年にこれが重要な理由
配車アプリは中国タクシーの三大古典問題を解決しました。言語の壁(行き先を口でなく入力で伝える)、運賃交渉(料金を事前表示)、到着ロビーのタクシー詐欺(ホテルまでの「定額」を持ちかける客引き)です。設定を飛ばした旅行者はすぐに代償を払います。文字通り、空港のカーブで。CNY 130 の距離にメーターなしの CNY 300〜400 を吹っ掛けられるのは日常です。自宅での 10 分の準備が、記録され、レシートが出て、カード払いの乗車にすべてを置き換えます。
主な事実をひと目で
- 主力アプリ:Didi(滴滴出行)。高德打車(Amap)や T3 などのアグリゲーターも使えます。支払いはすべて中国の決済アプリ経由
- 外国人の登録:パスポートで OK。Didi の国際版アプリは海外の電話番号を受け付けます
- 支払い:国際版アプリでは Visa/Mastercard/PayPal。それ以外は Didi のミニプログラム経由で Alipay/WeChat Pay
- タクシー初乗り:一部都市で昼間 CNY 13〜16。23:00 以降は約 2 割の夜間割増
- 空港での鉄則:正規のタクシー乗り場かアプリのピックアップ ゾーンを使う。到着ロビーの「定額」提案はすべて断る
ステップバイステップのウォークスルー
ステップ1: 出発前にインストールする
Didi(と、まだなら Alipay)を自宅でダウンロードします。中国のアプリ ストアにもすべてありますが、登録とカード認証は自国のネットワークのほうがスムーズです。
ステップ2: 登録と認証をする
パスポート表記どおりの名前、電話番号(国際版アプリは海外番号 OK。中国番号があれば国内版も解錠できます)、支払いカードで登録します。予備の支払い手段も追加を。Alipay 連携の乗車なら、カードが不調でも乗れます。
ステップ3: ピックアップ地点を正確に設定する
行き先は中国語で入力し(地図アプリやホテルのカードからコピー)、ピックアップのピンを微調整します。空港ではゲート番号、鉄道駅では 网约车(配車)専用乗り場を利用。アプリが案内してくれます。
ステップ4: サービス等級を選ぶ
快車(Express)が標準の安い等級。専車(Premium)は新しめの車。タクシー(出租車)はアプリ経由でメーター制タクシーを手配します。市内の移動なら Express の CNY 25〜45 が最も無難です。
ステップ5: 乗車前に車両を確認する
アプリのナンバー・車種・色を照合し、ドライバーが行き先を把握しているか確認。助手席の後ろに座り、乗車共有ボタンをタップします。SOS ボタンは乗車画面にあります。
ステップ6: 支払いとレシート
到着時に連携カードへ自動課金されます。ドライバーに見せるものはありません。経費で領収書(发票)が必要なら、乗車履歴から電子領収書を請求できます。
一般的なシナリオとユースケース
1. 空港の到着
案内表示に従って正規のタクシー乗り場へ(メーター制、係員整理、交渉不要)。またはアプリ指定の配車ピックアップ ゾーンへ歩きます。どちらでも、到着ロビーで寄ってくる客引きは無視。彼らの料金はメーターの 2〜3 倍です。
2. ラッシュ時
08:00〜09:30 と 17:30〜19:30 のサーチャージは Express の料金を倍にすることがあります。料金は事前表示されます。その時間帯、一部都市では地下鉄のほうが速いことも。予約前に両方チェックしましょう。
3. 短い都市間移動
Didi のインターシティ機能は上海〜蘇州(約 CNY 300〜400)のような移動をドア ツー ドアでカバーします。駅へのアクセス時間を考えれば高速鉄道と遜色なく、荷物があるなら無敵です。
4. 中国の電話番号がない場合
Didi の国際版アプリで完結できます。認証は海外番号、支払いは海外カード、UI は英語。Alipay 内の Didi ミニプログラムも使え、そちらは Alipay に直請求されます。
コストと価格の内訳
- タクシー初乗り(一部都市):最初の 3 km で CNY 13〜16
- タクシー 1 km:CNY 2.3〜3.3。23:00 以降は約 20% の夜間割増
- Didi Express、市内 10 km:CNY 25〜45
- 浦東空港 → 上海市中心(タクシー):CNY 130〜180 + 高速道路代金(場合による)
- 北京首都/大興空港 → 市中心:CNY 100〜150(大興のほうが高め)
- シェアサイクル 30 分:CNY 1.5——最後の 1 km 向け
避けるべき落とし穴
- 到着ロビーの客引きにつく:CNY 130 の距離に CNY 300 超の「定額」。乗り場かアプリ ゾーンへ歩きましょう。
- メーターを切らない車に乗る:「打表(メーターを切って)」がキー フレーズ。断られたらドアを閉めてアプリで手配します。
- 巨大駅でのピックアップ ミス:駅にはタクシー乗り場、地下鉄出口、配車乗り場が別々にあります。記憶の出口番号ではなく、アプリ内マップのピンを信じてください。
- サーチャージの見誤り:表示価格がそのまま支払額です。倍に見えるなら 10 分待つか地下鉄へ。
- 忘れ物の痕跡がない:すべての乗車はナンバーとドライバー付きで記録されます。アプリ内の遺失物フローは驚くほどうまく機能します。
代替手段とトレードオフ
- 地下鉄:ピーク時の一部都市横断は最速。CNY 3〜7。四大都市なら英語表記も完備。
- 高德打車(Amap)アグリゲーター:1 つのアプリで複数フリートを呼べます。Didi のサーチャージ時に優秀。ただし精算は Alipay/WeChat Pay 経由なので中国の決済設定が前提。
- ホテルのコンシェルジュ手配:正規タクシーを呼び、行き先を中国語で書いてくれます。ローテクなバックアップ。
- シェアサイクル(Meituan、HelloBike):平坦な市街地のラスト 1 km の答え。ミニプログラム経由で 30 分 CNY 1.5。
現地の状況と習慣
ドライバーが英語を話すことはまれです。だからこそナビゲーションと行き先をアプリが担う——それがアプリの存在意義です。シートベルトは前席にあります。後部座席のベルトを求めましょう。チップは不要で、むしろ戸惑われます。正規タクシーはダッシュボードに運転手 ID カードを掲示しています。顔とカードの写真が違ければキャンセルして再配車。世間話は翻訳アプリで成立し、概ね好評です。ドライバーが遠回りしても、Express のアプリ運賃は固定——アプリが路上より勝る、もう一つの理由です。
最新情報の確認
運賃ルールとアプリの機能は変わります。最新情報は次で確認してください:
- Didi アプリ内の料金見積もり:実際のルートのリアルタイム見積もり
- 12328 交通サービス ホットライン:タクシー苦情と都市別の運賃ルール
- 各市交通当局のサイト:タクシー料金表の公表(北京、上海は更新あり)
- ホテルのフロント:最寄り駅の現在のピックアップ ゾーン
- 最近の旅行者フォーラム:アプリ登録のクセは月ごとに変わります
すべてをまとめる
自宅で Didi をインストールし、パスポートで登録し、カードと Alipay のバックアップを読み込んで、初日にホテル近くで 1 回練習しましょう。着いたら正規の乗り場、ピックアップはアプリのピン、路上で拾うなら打表。筆者の経験では、中国のタクシー問題は一つの習慣に集約されます。アプリで見積もれるのに、見知らぬ人と運賃を交渉しないこと。
よくある質問
外国人が使えるタクシー アプリは?
Didi が標準です。国際版アプリは海外の電話番号とカードを受け付けます。バックアップは Alipay ミニプログラムで、乗車料金が Alipay に直請求されます。
海外発行カードで支払えますか?
はい。国際版 Didi アプリで Visa/Mastercard、または海外カードを連携した Alipay/WeChat Pay で支払えます。
中国の電話番号は必要ですか?
国際版 Didi アプリには不要です。中国番号があると国内版とアグリゲーター(Amap、T3)も使えるようになり、バックアップとして便利です。
タクシーはメーター制ですか?
正規タクシーは法律上メーター制です。打表(メーターを切ること)を求め、拒否されたら降りましょう。メーターを拒む車は観光地や深夜エリアに集中します。
Didi は普通のタクシーより安いですか?
市内移動なら、特にオフピークでは安めです。サーチャージ時はタクシーを超えることも。アプリ内のタクシー オプションならメーター制の代替を選べます。
行き先はどう伝えますか?
伝える必要がありません。行き先は注文に含まれ、ドライバーはアプリのナビに従います。立ち寄りや変更は、地図アプリの中国語住所を見せましょう。
配車アプリは安全ですか?
乗車は記録され、ドライバーは登録済み、ナンバー照合はアプリ内で完結し、SOS ボタンと乗車ライブ共有もあります。中国で最もアカウンタブルな移動手段です。
