お土産市場で値段を聞くと、明らかに高い。地元民の支払う価格の3〜10倍を提示され、「これが本当の価格だ」と主張されて値段を下げようとしない。顔を合わせた瞬間から値切りの駆け引きが始まっているのが中国の市場です。
原因は商習慣にあります。王府井、南京路、回族街といった観光ゾーンの屋外市場では、外国人客に最初から高めの「外国人価格」を提示するのがデフォルト運用です。地元の買い物客も同じように値切って買うため、売り手側は「60〜80%は値切られて当たり前」の価格を最初から載せています。怒るより、値切り交渉がその市場の普通の買い物方法だと理解するほうが建設的です。
実用的な交渉術は3つです。第一に、一度立ち去ること——多くの売り手は追いかけて価格を下げてきます。第二に、開始価格の20〜30%を言い値にして、40%前後で合意するのが目安です。第三に、どうしても値切りたくない品物は、チェーン店やショッピングモールの定価販売で買うこと。交渉に時間を割きたくないなら、こちらのほうが結果的に安く済む場合もあります。

